老犬ホームに預けようとおもっていると告げたときの周囲の反応

老犬ホーム、老犬施設に犬を預ける・・・。
まだまだ少ない事例かと思います。
私の周りでも犬を飼っている(飼って居た)人は多いけど、老犬ホームを利用した人は1人も居ません。
愛犬介護に限界を感じ老犬ホームに預けようと決めたとき、周囲はどんな反応を示したのかについてお話します。

ふかふかの布団が大好き^^

スポンサーリンク

老犬ホームにお願いしようかと告げた時の知人たちの反応

14歳の夏から認知症がひどくなり、夜泣きが激しくなった愛犬

友人、知人、ご近所の犬友達などにいつも話を聞いてもらっていました。

私はもともと、人に弱みを見せることがまず苦手です。
同じように、人に甘えたり、頼ったりすることはさらに苦手です^^;

なんでも自分で解決、自分で何とか・・・とシャカリキになる性格で、それが自分を疲弊させるのかもしれません。

しかし、ワンコのことに関しては、いろんな人に話を聞いてもらい、それまで人前で泣くこともできなかった私が、話を聞いてもらいながらいつも泣いていました^^;

いよいよしんどくなって来た頃、愛犬を老犬ホームにお願いしようかと思っていると告げると

いちばん多かった反応は

「老犬ホームってどんなところ?」というもの。

預かってくれるのはずっとなのか?

ペットホテルみたいものなのか?

など、たくさん質問をされました。

私自身も、今回自分が夜泣きを経験したことでいろいろ調べて初めて知ったのですから、
今悩んで居ない人には知られていないのです。

老犬ホームは認知度が低いようです。

老犬ホームにあずけることを肯定的にとらえてくれる人

当時夫は、老犬ホームに預けることに対してとても否定的でした。

そのため、多くの人は否定的な意見かもしれないと覚悟していたのですが
これが意外なことに、友人や知のほとんどが肯定的にとらえてくれました。

スポンサーリンク

何も言わずに黙って聞いてくれた人
「大変だものね、それが良いと思う」と言ってくれた人
「私も今後同じ選択をするかもしれないと言う人」

「わたしが飼っていたころに老犬ホームがあったら・・・」という友人も居ました。

実は、こうして肯定的に言ってくれる人には共通項がありました。

本人も犬の介護中 高齢の犬を看取った経験がある、猫の夜泣きに苦しめられた経験者です。

つまり、ペットの介護の大変さを知っているひと

経験した人は、皆さん肯定的に捉えてくれました。

他には、人間の介護に置き換えて考えてくれる人も多かったです。

例えば私の母ですが、
自分自身介護が必要になったら身内の世話になんてなりたくない、絶対にプロにお願いしたいという考えの持ち主です。

そのため、チビを老犬ホームに預けようかと思っていると話すと

「それが良いと思うわ。プロの人にお願いできるならそっちの方がワンコだって幸せかもしれないよ」と言いました。

うちの母は、私と電話中にチビが吠えているのを聞いているので

「あんなに大人しかったコが、こんなに吠えるようになっちゃうんだね・・・」

とかなり衝撃を受けていたのです。

15年チビを飼っていて、母との電話中に吠えて会話ができないなんてことはこれまでなかったのです。

「あれだけ吠えられたんじゃ近所迷惑だし、あんたたちだって普通に生活できないでしょ」

他、実際にお母様が介護施設のお世話になって居る知人は

「うちの母なんて、以前はちょっと我儘なところがあってヘルパーさんと揉めたりしたけど、スタッフの皆さんが親切な介護施設に入所したら、人が変わったように元気で幸せそうに暮らして居るんですよ。ワンちゃんだって同じだと思いますよ」

と教えてくださいました。

別の知人は、ご友人のお母様が認知症になり施設に入所して居ます。

娘さんが会いに行っても誰か分からないのだけど毎回
「どなたか分からないんですけど」
と前置きしてから溢れるような笑顔で
「ここの皆さんとっても親切で、私はとても幸せなんですよ」
と必ず話してくれることを教えてくれました。

私が前向きになれるように、話してくれたのだと思います。

「老犬ホーム対して否定的な考えの人もいる」

しかし、もちろん全ての人が肯定的なわけじゃなく、そうじゃない人もいるわけです。

犬は飼っているけど介護の大変さは経験していない知人には

「仕事をやめて自宅に居るようにしたら?」

(実際は自宅で仕事しているのですが・・・)

「私なら絶対に犬を預けたりできないわー」
「だって、犬は自分にとって子供みたいなものじゃない?親は預けれても子供は預けれないもの」

グサリとくる言葉を頂きました^^;

もちろん悪意からくる言葉ではないのは分かっているつもりです。
この人がワンちゃんを愛している気持ちはとてもわかっていますが

誰も預けたくて預けているわけじゃないんだよ!!

そこを解ってもらうというのは無理ですね。

また愛犬の漢方を注文していた漢方漢方薬局の先生からは何度も

「ワンちゃんたちはどんな時でも飼い主さんと一緒にいるのが幸せなんです」

というメッセージが届きました。

すでにその頃うちの愛犬は老犬ホームにいたので、このタイミングの悪いメッセージには毎回気分が重くなりました^^;

「うちのチビは現在老犬ホームでお世話になっています」

と伝えるのがめんどくさくなるほど、
犬は飼い主が大好きで、飼い主と一緒に終生を過ごすことが一番だ、と熱い長文が届くのです。

そして最後は
「お願いですからずっとワンちゃんのために漢方をしっかりと飲ませ続けてください」
と・・・。

あのぅ先生、もう8ヶ月飲ませているけど、どんどん進行しているんですけど・・・。

大体効果が実感されているなら続けて飲ませてますって!!

夜泣きがひどくなっているから今老犬ホームに居るんですよ!

イライラして吠え声に対して怒ってばかりいる飼い主といるワンコは幸せですか?

と言いたかったけど、既読スルーしてしまいました。

否定的な意見を言う人はこの二人だけでしたが、どちらも愛犬家で自分の飼っているワンちゃんを大切にしています。

なので、愛犬を施設にお願いするという考えが理解できない、ヒドい、もっと頑張れば良いのに!
と思うのでしょう。

私も愛犬が元気だったころに誰かにそう告げられたら、きっと同じように思ったことでしょう。。。

経験していないとき、自分の身に降りかかっていないときには、想像すらできなかったのです。

今回のことで、知らない経験していないときに、憶測で相手に自分の意見を押し付けてはいけないとつくづく感じました。

周りの意見に左右されないで!

周囲の人はいろんな事を言います。

たいていは、正論を言ってくると思います。

もちろんそれらは、その人それぞれの考えあってのことでしょうが

今一番大変なのは誰?
そしていろんな事を言ってくる人は何かしてくれるのですか?

人はいろんなことを言えますが、状況はそれぞれに違います。

人の意見は、無視して良いと思います

自分の愛犬とその状況を誰よりも知っているのは、自分だけです

誰も代わってくれません^^;

よく年老いた親や伴侶のワンオペ介護で疲れ切った人が起こした、悲しい事件がニュースで取り上げられます。

その時に決まって

「誰かに相談すればよかったのに」「誰かに助けてもらうことはできなかったのか」

と言われています。

誰かに相談しても

「親の介護をするのは子供の責任」
「おまえが仕事をやめて面倒を看ろ」と言われていたら・・・

また相談するところも助けてくれるところも無かったとしたら・・・

無責任なことは言ってはいけないと思います。

辛い時は誰かの手を借りて良いのでは無いのでしょうか?

それが犬でも。

やっと人の介護を委託できるようになってきた日本では、まだ犬の介護を人に頼むことはスタンダードじゃないかもしれません。

でも、犬も人間と同じように認知症になり、介護が必要になります。

また犬の介護はとても大変です。
犬のことを叱ったりイライラしながら、毎日を過ごすのはとてもツラく哀しいものです。

誰か助けて、何とかしてー、正直「早く死んで欲しい」と思ったことさえあります。。。

とても可愛がっていたワンコに対して、そんな風に思うようになるほど追い詰められていました。

そしてそれは私だけではないようで、ネットの相談サイトでよく同じような相談を見かけました。

「老犬の介護がつらい」「家族がめんどうを見てくれないので自分だけが犬の介護をしている」「犬を安らかに殺す薬や方法はないですか」など・・・

そんな風に思いながら介護をされる犬はよっぽどかわいそうです。

そしてこれは介護の現実です。

愛犬を預けると決めたら毅然とした態度で!

のちに気づいたことですが、私が否定的な意見を言われたとき

きっぱりとその相手に対して「私はこうする!」と言い切っていませんでした。

どこか「良い人と思われたい」「ひどい飼い主と思われたくない」という意識があって

「ほんとうは預けたくないのだけど仕方なくって」というのを伝わるようにしていたのです。

今冷静になってみると、そんな風に言われたら

正義感の強い人とか「なら、もっと頑張ってみたら!」と提案をしたくなりますよね^^;

自分が本当に預けたいと決めたのなら、毅然とすれば良いのです。

昔からの友人やずっとチビの様子を見ているお散歩仲間の人が肯定的だったのは、私の性格をよく知って居るし、それまでの経過も知って居る、

そして何より私の決意が感じられたからなのではと思います。

人は相手が決定したことに対して、ゴチャゴチャ意見は言わないですよね。

今にして思うと、それほど親しく無い人に、自分と愛犬のことを理解してもらう必要も無いわけです。

どうか、ご自分が辛い時は無理をせず人の手を借りてください。

そして、人の意見は気にしないでください。

あなたと、あなたの愛犬のことを本当にわかっているのはあなただけです!

スポンサーリンク