老犬介護中は本を参考にしたくなります。
老犬介護を初めて体験すると戸惑うことがたくさん出てきます。
わたしも手当たり次第買ったり借りたりしましたが、特にオススメしたい本をご紹介します^^
イヌの老いじたく
著者は獣医師の臼杵新氏
獣医師の書いた本は何冊もあるのですが、正直どの本も似たりよったりというケースが多いです。
しかし、この本はちょっと違う
臼杵獣医師が、ご自身で使って良かったものや
人間用だけどイヌのために改良して使っているケア用品などを紹介してくれています。
足の弱ってきた愛犬のために先生が作られたスロープの作り方や
病院で実際に使っている手作りの暖房器具(遠赤外線暖房機と塩ビのパイプで作られている)
床ずれした際のお手入れなど
全てに、実際の商品名と写真、代替となる商品のことまで詳しく書かれている親切な本です。
また、ほとんどの獣医師は「犬と一緒に寝るのはNG」とされている中で
臼杵先生は
イヌと一緒に寝るのはかまわない
とされています^^
もちろん、イヌに限らずペットと寝るのは衛生面やしつけの面からもオススメはできないと注釈はされているけど
飼い主の判断に任せますと。
ただし、最初に一緒に寝ていたら最後まで一緒に寝てあげてほしい
途中で変更をするとイヌはとまどってしまうからとのことです。
随所に先生の率直な意見が見受けられ、実践に役立つ本になっています。
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愛犬のための症状・目的別高齢犬ケア百科
須﨑動物病院院長 須﨑恭彦
ペットのための手作り食の第一人者 須﨑獣医師の高齢犬ケアの本です
症状、目的別とあるように
細かく高齢犬に起こる症状に合わせたケア方法が紹介されています。
特に参考になるのは、実際に高齢犬をケアしている4人の飼い主さんのケア方法が
詳しく載っていることです。
足が弱ってきたとき、寝たきりになったとき、食欲が落ちたときなど
それぞれの家庭なりの介護方法が載っているんです。
足の弱ってきた時期も
後ろ足に力が入らなくなる時期
↓
行き倒れ・排泄問題開始
↓
自力で歩けなくなる時期
↓
寝たきり時期
と4つのステージごとに、それぞれの家庭でどのようなケアをしたのかが詳しく載っています。
また老犬は食べなくなりがちですが、老犬でも食べやすい食べ物についても目からウロコが落ちる情報がたっぷり。
須崎先生の本だから、手作り食が中心なのかと思ったら
老犬はとにかく食べることが第一で、栄養うんぬんを気にするなとあります。
お砂糖をまぶしてあげたり、カロリーメイトを飲ませてあげたりといった
アイデアが満載です。
大型犬を飼っている方の情報ばかりだったのですが
小型犬や中型犬にも応用できると思います。
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うちの犬が教えてくれた大切なこと
大塚敦子著
老犬介護ホームについて知りたいと思ったとき
実際に預けている人の声を聞きたいと思いました。
しかし、これがなかなか見つかりません。
老犬ホームにはどんな人が預けるのだろう
どんな背景があってなぜ預けることになったのか
そして、預けてからどんな風に犬と接しているのか
など知りたいことがいっぱいでした。
この本は、老犬本舗という板橋にある老犬ホームを取材した本です。
実際に老犬本舗にワンちゃんを預けている7家族の方の実話です。
夜泣きや認知症の介護の大変さと苦悩
だけど愛犬に対する愛情はたっぷりある
そんな方達が選択をしたのが、老犬本舗さん。
主催の川口さんの犬たちに対する愛情の深さがハンパじゃなく
プロとして犬たちと向き合いながらも、お世話した犬が亡くなると喪失感に襲われる。
老犬ホームに居る子たちは、決して不幸じゃなく愛されている子達だと感じることができました。
どのご家族のお話も、自分や愛犬のこととと重なってしまい
読むたびに号泣してしまうのですが、
介護が大変なのは自分だけじゃないのだと励まされました。
またこの本に出会うまで、わたしは老犬ホームに預けることをネガティブに捉えがちでしたが
選択肢として考えれるようになったのは、この本がきっかけでした。
自宅で飼い続けれるならこんな幸せなことはないけど、それが難しいのなら
老犬ホームに助けてもらっても良いのではないか。
どの子も家庭でしっかりと愛され、老犬ホームでも愛されている。
老犬の介護にお疲れの方、老犬ホームはどんなところなのか知りたいかたに
オススメしたい本です。
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さいごに
老犬介護の本はたくさん販売されていますが
特におすすめの本を三冊選んでみました。
どの本も、目からウロコの本です。
いろいろと参考になる部分があるかと思います。