若いころは食欲の鬼だった愛犬たちも、老犬になると食事をする様子に変化が起きてきます。
食欲が落ちる、なかなか食べようとしないときの対処法
誤嚥をしやすくなるため、食事をしやすい食器を用意してあげることが必要です。
使ってみてよかった、老犬用の食器もご紹介します。
老犬の食欲が落ちる理由と対処法
・ご飯の量が多すぎる
ご飯を残すときに、一番最初に考えたいのはご飯の量です
高齢になると運動量が減り、以前より必要なカロリー量も減ります。
ご飯を残すときの対処法
食事量を少し減らす、一度に食べさせないで回数を増やすようにします。
・嗅覚が鈍くなっている
以前はご飯を出すと速攻で走ってきて食べていたのに
食事を出してもすぐに食べなかったり、食事に気づかないのは
嗅覚の衰えが原因にあるようです。
嗅覚が鈍っているときの対処法は
臭いの強いフードに変える、フードに50度くらいのぬるま湯をかけて香りを強くしてあげる
良い香りのトッピングをする
などです。
臭いの強いフードで人気が高いのは「グリーントライプ」という缶詰フード
独特の臭いがするようですが、犬にはたまらない香りのようで、食欲が落ちている子でも
ガツガツと食べるようです。
・食べる力が衰えている
歯が悪くなっている、飲み込む力が弱っているなど食べる力が衰えている場合も多いです
食べる力が衰えてきたときの対処法
ドッグフードを小粒のものにする、お湯でふやかすのほかに
ご飯を食べやすい食事台を作ってあげる などです。
食べやすい食事台と食器については、実際に私が使ったものでご紹介しますね^^
老犬が食べやすい食事台と食器
我が家でも愛犬が年齢を重ねて、食餌が食べにくそうになりました。
それまでは床に食器を直置きでガンガン食べていたのに
腰が曲がってきたのと、歯も悪かったので食器に高さをつけてみることにしました
そうして買ってみたのがこちら
ステンレスの台に少し傾斜がついています
フードとお水と並べて置くことができる、ちょっとスタイリッシュなタイプ♪
ステンレス素材を選んだのは、キレイに丸洗いできるからです
若い頃はお皿をきれいに舐めるように食べることができたワンコも
老齢になるとそれがなかなか出来なくなり、あちこち汚れるんですよね
ステンレスなら丸ごと水でじゃぶじゃぶ洗えるというわけです。
しかし、我が家では食事はウェットフード
このウェットフードが、食器と食器台の間に挟まるのです^^;
そしてチビが熱心に舌で食器を舐めて食事を食べようとすると、食器がひっくり返るんです。
ストッパーのゴムも付いていますが、全然効果なし(笑)
もっと高い方が食べやすいのではないか?
と夫が言うので、さらに高さを出してみました
台にしているのは、100均で買った折りたたみの台です。
100均で売っている園芸用の台も使えるようです。
100均は、犬の介護に使えるものがいろいろ見つかりますよね^^
しかし、どうも底にくっついたフードがとれなくて器がひっくり返るまで舐めているんですよね。
そこで食べきれないところは、私がスプーンに乗せてたべさせていたのですが
スプーンで食べさせるとあちこちに飛び散るんです
で買ってみたのが、こちら!
持ち手付きのフードボウルです
これハッキリ言って「神」です(笑)
老犬ホームで開発された商品なので、老犬が食べやすいことはもちろん
介護する方もとても使いやすい!
まず、持ち手が手にひっかけやすく安定するので、ワンコがグイグイと力を入れてきてもグラグラしない
愛犬の食べやすい高さに合わせてあげることができる
底部分のカーブがほどよくて食事を残さず食べることができる
手に持ってもいいけど、裏に滑り止めが付いているので置いて使っても良い
汚れがスルッと落ちる
といい事ずくめ、使いやすさ最高です
私が買ったのはこちら、6キロちょいの愛犬ですが
サイズは小でちょうどよかったです
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老犬の誤嚥に注意
老犬になると日々の食事に注意が必要になります。
加齢によって体力や筋力がおとろえ、嚥下する機能も落ちることで
食べ物を噛めなくなり、飲み込むのが難しくなることが嚥下障害が起こりやすくなります。
・誤嚥(ごえん)
食べ物、飲み物が食堂ではなく気道に入ること
私たちも食事中に「わっ、変なところに入っちゃった!」
ってなることがありますよね。
それが誤嚥です。
さらに誤嚥が常態化してきたのが、嚥下障害です
こんな症状が出たら要注意
- 食べ物をポロポロこぼす
- 食事中にゴホゴホと咳き込む
- 食事に時間がかかる
- 痰がからみやすい
- 水や液体でむせる
嚥下障害はある日突然起こるものではなく、少しずつ進行していきます。
誤嚥性肺炎にならないよう日々気をつけてあげたいものです。