老犬ホーム老犬介護施設ってどんなところ?料金設備のチェックポイント

最近のワンちゃんは長生きです。
それに伴って認知症や、体の自由がきかなくなる子も増えています。

そこで増えてきたのは、老犬ホームという人間の老人ホームの犬バージョンの施設

我が家も利用している、老犬ホームとはどんなところなのかについてお話しします。

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老犬ホームとはどんなところ?

高齢になった愛犬を、飼い主に変わってケアをしてくれる施設のことです

日本で最初に作られた老犬ホームは、1978年(昭和53年)

北海道で盲導犬を引退した犬たちが、老後をのんびりと楽しんで過ごすためにつくられた施設です。

意外なことに、世界中の盲導犬施設の中でも、日本が最初だったそうです。

老犬ホーム、老犬介護ホーム、老犬介護施設、老犬施設などと呼ばれています。

2000年ころに起きた大ペットブームで、犬を飼うお宅が増え

その頃飼い始めたワンコたちが、シニアになったことにより、老犬専門の預かりをする施設

老犬介護ホームが全国に増えてきました。

2018年のデータでは、全国の老犬ホームに入所している犬の頭数は700頭以上

これが少し前の2016年では、入所頭数は200頭前後とされているので、わずか2年で3倍に増えています。

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「老犬ホームで受けられるサービス」

食事、散歩、介護のほか、体調が悪い子は病院に連れて行ったり、シャンプーなどのケアもしてもらえます。

ワクチン接種、予防接種、フィラリヤ薬の投与なども、提携している獣医師さんのもとへ連れていって、飼い主の代わりにやってくれます。

足が弱ってきた子には、犬用車椅子を利用させてくれるところも多いです。

「老犬ホームに居るのは高齢の子だけじゃない」

たいていは老犬ホーム兼犬のペットホテルなので
高齢犬だけではなく幼犬や若い成犬もいます。

旅行など短期で預けたい時に利用する人、

家族または自身が入院することになった場合、

家族の介護に通わなくてはいけなくなった時、

海外赴任になり愛犬を連れて行けない方が、

期間限定で預けられているケースもあります。

「犬の様子を確認したり面会はできる?」

預けている犬の様子は、ホームで運営しているブログに日々の様子が日記形式で紹介されているケースが多いです。

ほかには不定期で、ラインで画像を送ってきてくれるサービスを提供しているホームもあります。

面会はどこの施設でもできるけど事前に連絡が必要です。
(施設のスタッフは預かっている子の世話と新しい子の受け入れで忙しいため)

老犬ホームにはどんなワンちゃんが入所しているの?

  • 歩行困難になった子
  • 昼夜逆転をしている子
  • 認知症にかかっている子

といった高齢犬の他に

  • 飼い主さんが他界し親族の方によって依頼された子
  • 飼い主さんが高齢になりお世話ができなくなった子
  • 飼い主さんが海外赴任になった子

などシニアじゃない子が入所しているケースも多いです

また、老犬になった愛犬の死を看取ることがどうしても出来ない、つらすぎるという飼い主さんの依頼もあるそうです

察するには、おそらく1人で看取るのが切ない辛いということで、愛犬の死から目を背けたいということではないと思います。

そういう私も、今住んでいる場所には親戚や友人は居ないし家族は夫だけ

たった2人(状況によっては1人)で、愛犬を送り出すのは寂しいなぁと思ったことがあります。

1人で愛犬の死を受け止めるのはツラすぎるんですよね・・・

これが老犬ホームで過ごしていたら、可愛がってくださったスタッフさんやお友達がたくさんいるので共有してくれる人のいる安心感がありますね

老犬ホームのお値段

老犬ホームの価格ですが、これは施設によってマチマチ

施設の場所にもよるし、施設内容にもよります

私が調べた中では、半年で100万円程度の施設もあれば

半年で約20万ちょっと、というところもあります

価格が高い方が良いの?

これは老犬施設に何を望むかによって大きく変わってくると思います。

ピカピカで綺麗な設備の都内にある施設なら料金は高くなります

場所が郊外になると価格は少し低めです。

価格の中には、食事やおやつ、シャンプー代なども含まれているところと

お食事代は別というところもありました。

体調を崩して獣医さんに診てもらう場合などは別料金です

また料金には、1ヶ月コース、半年コース、1年コース、終世コースなどがあります。

長期の方が割安になるケースが一般的です。

老犬ホームのメリットデメリット

デメリット

  • 愛犬と離れて暮らさなくてはいけない
  • すぐ近くにあるというわけではない
  • お金がかかる

メリット

  • 老犬の問題行動(夜泣きなど)でご近所に迷惑をかけなくなる
  • プロの介護を受けることができる
  • 老犬介護のストレスが無くなりゆっくり眠れる
  • 動物病院と提携しているため体調不良が起きても安心

老犬ホームの選び方のポイント

その施設が何を得意としているかに着目すると良いかなと思います

施設のHPとブログで日々の様子を確認することができます。

高級感、清潔感とされているところは

施設内にトレッドミルやスパ的な設備があったりします

室内で過ごすのが好きで、ドッグランや公園で遊ぶのが嫌い、お散歩もあまり好きじゃないという子には良いかもしれません

外で遊ぶことやお散歩が大好きな子は、自然の中でのびのび緑がたくさんの施設が良いと思います。

郊外の老犬ホームは、室内のサークルだけじゃなく、併設されたドッグランで自由にのびのび暮らすことができます。

外でアクティブに遊ぶのが好きだった子、他のお友達とワイワイするのが好きな子
お散歩大好きな子にはぴったりです。

スタッフさんにメールで質問をしたり、実際にお話をすることでどんな施設で犬に対してどんな風に接してくれるかも見えてくるかと思います。

たいていのところは、見学がOKなので事前に見学をして様子を確認するのも良いです。

大切な愛犬を預ける施設ですから、いくつかの施設を見比べて決める飼い主さんが多いようです。

我が家の選んだ老犬ホーム

うちの愛犬はお散歩が大好きです

お散歩であちこちの匂いをくんくんするのが楽しみのひとつ

老犬になって歩く時に右に旋回するようになり、自宅の近所のお散歩はちょっと大変になりましたが、たっぷりお散歩をさせたいという思いから

広大なドッグランや芝生が併設された自然たっぷりの環境にある老犬ホームを選びました

室内の環境も大切な要素

ペットショップのように壁にセットされた扉も天井も閉ざされ閉塞感のある犬舎じゃないところにしてあげたいと思っていました。

我が家の愛犬が入所しているホームは、1頭当たりの犬舎が広いです

大型犬が2頭とか余裕で入れちゃうくらいの広さがあります。

窓もあるし天井も閉ざされてなく、開放感のあるひろい犬舎です。

人間も余裕で入ることが出来るし、我が家で使っていたハウスよりずっとずっと広い

ドッグランの散歩だけじゃなく、近くにある海や川へも散歩に連れていっていただいて
ニパッと笑っているチビの画像がホームからしょっちゅう送られてきます。

ここにして良かった〜と思っています。

あらかじめ見学をするのがおすすめ

老犬介護施設は入所前に見学をすることができます。

もし出来ないと言われたら、そこはヤメておいた方が良いと思います^^;

我が家は入所させようと決める前に、どんなところなのかとアポイントは特に取らずに

近くから見てみようと施設に出かけたことがあります。

(そういうつもりでは無かったけど、抜き打ちみたいなものですね^^;)

そうしたら、広いドッグランとワンコが楽しく遊べそうな庭があり、そこでたくさんのワンコが楽しそうに遊んでいたのです。

私たちに気づいて懐っこく近寄ってくる子も何匹か居たのですが

どの子も目がキラキラして、楽しそう。

「ここって老犬ホームなの??」

オムツをしている子も居ないし、認知症にありがちなずっと吠えっぱなしの子も居ないのです。

「良いところだなぁ〜」と心から思えました。

それから入所させるまでは9ヶ月後になりましたが

あらかじめ見ていたことと、メールでのやり取りがとても丁寧で暖かいものだったので

絶対にここが良い!

と夫が有無を言わせず状態でした(笑)

そして、それは大正解でした。

やはり事前にやり取りをしたり、見に行くことが大切かと思います。

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