老犬ホームに入所させるのは可哀想と悩んだら人間の介護に置き換える

老犬ホームに犬を預けるのは可哀想・・・
私も一番悩んだのはここです。
実際に預けている人の意見を聞きたかったけど、これが見つからない。
老犬ホームを利用する人は増えてきたとはいえ、まだまだ利用者は少ないんですよね。
そこで参考になったのは人間の介護についての意見でした。

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老犬介護は相談できる人や場所がとても少ない

人の介護はプロが沢山います。
ケアマネージャーさんや介護士、福祉関係のアドバイザーさんにお医者さん
役所の窓口でも相談にのってくれるケースもあるようで

家族の介護の悩みや、最善策を一緒に考えてくれます。

実際に介護を経験した人も多く、介護施設の利用者もとても多く
入所待ちなんていうことも多々あるほど。

しかし、これが犬になると相談できる場所はせいぜい獣医師さんくらいです。

最近犬の介護士さんも増えて来て居るようですが、まだごく少数ではないでしょうか?

そして獣医師さんも、通常の病気やケガには詳しくても認知症などに詳しい獣医師は
とても少ないというのが私の実感です。

ならば! 介護の悩みは老人ホームの相談者の気分になってみてはどうだろうと思い

老人ホームに親を預ける悩みを犬に置き換えてみました。

老犬ホームに入所させることは責任逃れ?

犬を老人ホームに入れることは責任逃れなのか?

責任逃れで罪深いことじゃないか・・・という思いは
誰もが思うかもしれません。

自分は責任逃れをし、愛犬は可哀想だと。

私も老犬ホームのことを知った時
愛犬のことが可哀想で不憫だという気持ちが押し寄せていました。

人間の場合はどうなのでしょうか?

これにプロのアドバイスは、100%ほぼ同じ

「親を老人ホームに入れることは責任逃れでも罪でも無い」

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というのも、毎日介護をしている中で自然に積み重なる介護疲れ

介護疲れが限界を超えることで親への愛情が、憎しみに変わることが多々あるから。

そうして
「この介護の日々はいったいいつまで続くの?」
「早くこのつらい介護の日々が終わって欲しい」と願うようになる

また負の感情は、介護される側にも伝わる

と言われています。

また、介護はそれぞれの家庭によって違うものだし
長期化することで状況もどんどん変わっていく。

その中で、人の力を借りる介護施設を利用することに罪悪感を感じることは無いそうです。

「早くこの辛い日々が終わって欲しい・・・」

これは私も思っていたため、ドキッとしました。

でも、人や動物の命を私が決めれるものではありません!

その人その犬に、生きる権利があります。

そんな当たり前のことも、わからなくなる

それが介護なんですよね・・・。

そしてそれが相手に伝わっていたとしたら・・・

とても悲しい思いをさせているのですよね^^;

犬を預けた罪悪感との戦いかた

犬を預けたあとでも罪悪感を感じる

老犬ホームを利用してホッとはしたけど、
預けたあとすぐに、良かったよかったとはならないです。

やはり預けたあとでも
「これで良かったのか」
「もっとできることがあったのでは無いのか」

など、犬に対して罪悪感がありました。

こう思うのは私だけなのか、いつまで続くのか
いや、ずっとそう思い続けてなくてはいけないとすら思っていたのです。

親を老人ホームに預けた人が罪悪感を感じたら?

やはり老人ホームに預けたことで罪悪感を覚える人は多いようです。

しかし、次第に慣れてくるというか罪悪感が薄くなってくるケースが多いようです。

面会に行って、施設のスタッフさんのケアを見ることで安心感を持つことで罪悪感が解消されてくることが大きな要素のようです。

また、悩みや罪悪感は施設の方や、ケアマネージャーさんにどんどん打ち明けることで
同じように感じているのは自分だけじゃ無いと知ることも、1人で頑張りすぎないことにつながるようです。

私も、愛犬を老犬ホームに預けに行った時
園長さんに「皆さん眠れないのが一番大変なんですよ」
「男性より奥さんが精神的に参ってしまうんですよね」

という話をしていただいたときに

「あぁ私だけじゃないのだ・・・」と思うことができ、ホッとしたのを覚えています。

自宅で看取ることが一番素晴らしいこと?

施設の力を借りる

自分ではこれが最善と思っていたとしても

うっかり人に話してしまったために全否定されてしまうことは、人間の場合でもあるようです。

例えば親戚とかですよね

「親の面倒をみないなんて親不孝だ!」

「可哀想だわ〜」

とか言う親戚やご近所さんって、やはりまだ居るみたいです^^;

「私しかする人がいない」

「育ててもらったのだからできるだけのことはしたい」

と頑張りすぎて介護のめり込んでしまう傾向になる人は多く

介護する人は自分自身の生活を顧みなくなりがちです。

これは一見良いことのようですが、プロの福祉アドバイザーさんは

自分自身の生活と介護のバランスが取れなくなったとき

介護生活に破綻が来ると言っています。

介護する側が倒れたり、働けなくなったりしたとき

誰が親の面倒をみれるのでしょうか?

介護はお金もかかることです。

私も、愛犬を老犬ホームに入れるつもりだと知人に話したら

「あなたが仕事をやめて家に居たらいいのに」

と言われたことがあります。

仕事は私ずっと家でしていて、逆にべったりと犬と一緒にいたことが

逆効果で介護地獄へと行ってしまったと後で気づくのですが^^;

また「犬はあなたとずっと一緒に居たいのですから、しっかりと漢方薬を使ってください」

という漢方薬局の薬剤師さんもいて、困りました。

一緒に居たいのはこっちも同じです。

それがどうしようも無い状況もあるわけです。

こうして人は無神経な提案をしてくることがあります。

さいごに

我が国は、今だに自己犠牲をして身を粉にして誰かのお世話をすることが

尊いとされる風潮がしっかりと残っています。

でも、それで本人が体調を崩してしまったら、どうなるでしょうか?

メンタルもボロボロになって、それでも面倒をみろというのでしょうか?

人はいろんなことを言うけど、冷静になって信頼できる人に相談すべきだと思います。

老犬介護のプロはなかなか居ないですが

人と置き換えて老人ホームのアドバイス記事を読んだり

老犬ホームによっては、相談窓口をやっていたり、1日2日と短い期間で預かって様子をみて

適切なアドバイスをしてくれるところもあります。

実際に預けなかったにせよ、プロにお話を聞いてもらうことでかなり気持ちが楽になりますよ。

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