犬との別れと介護の後悔を和らげてくれる本を読んで気づいたこと

犬と離れて暮らすようになり、日々申し訳なかったなぁ、もっとこうしてやっていたら・・・
そんな思いは4ヶ月以上たった今もなかなか消えません。

しかし、最近読んだ本に後悔や罪悪感との向き合い方がとても参考になりました。

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僧侶で心理カウンセラーさんの書いた本

続ペットがあなたを選んだ理由

著者は、真言宗僧侶で心理カウンセラーの
塩田妙玄さん。

尼僧さんです。

図書館でみつけた本なのですが

表紙に「なぜ、ペットを失う苦しみがあるのか?」とあります。

もともとはドッグライターの仕事をしていて

ご自身の愛犬(シベリアンハスキー犬)をパートナーとして暮らしていました。

しかし愛犬はもともと病気を持っています。

2度の手術をし、2回目は開腹したけど為すすべがなく
そのことをずっと後悔し続けます。

そうして、心理学を学び、僧侶となり、現在は犬のボランティア活動をされています。

自分のことをゆるす

そんな塩田さんが実際に経験したことから学んだ、ペットに対する向き合い方にハッとさせられました

大切なペットの介護が始まると

「うちの子は、うちの子は」と、ペットのことばかり考えてしまうがそれではいけない

ペットのことばかりを考えて、自分のことはどうでも良い

これはアンバランスな関係性で、ペットの人生を支配的にとらえ、全て自分でコントロールしているだけ。

さらにお別れをした後は、それまで自分がやってきた介護やケアの仕方を全否定をしてしまう。

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幸せだったペットとの日々が、暗黒の歴史へと変わり

結果極端なペットロスなどに陥りやすい。

妙玄さん曰く

「ペットと飼い主は相手と自分が一緒に癒されるもので、自分のことも大切にする必要がある」

「ペットも幸せで自分も幸せ」

これが正しい姿

愛情を執着や罪悪感に変えない方法

うちの子にやってあげたかったこと、できなかったことを他の子にやってあげる

行き場のなくなった愛情を注ぐには対象が必要だから。

他の子が愛情をもらい、それが連鎖していく。

自分で抱え込んで終わりにせず、死が全てが終わりじゃなく繋げていく。

ほかの犬や猫に愛情を注ぐことでも良いし、
自分の親やほかの誰かでも良い。

ペットにできなかったこと、学んだことを生かして他のだれかにやらせてもらうことで
行き場を失った愛情が消化されることになる。

また、そうすることでペットたちの人生が、もう一度生かされる。

自分が選んだ選択に正誤は無い

私たちは、決まって正誤を決めたがる

でも、自分が出した結論や選択には
正しいも悪いもなく、その時精一杯考えて苦しんで悩んで選んだもの

自分が選ばなかった方を選んだとしたら、もっと悪い状況になった可能性だってある。

たとえ失敗をしたとしても

失敗した経験を同じように悩んで居る人や困っている人に、伝えることができる。

そこから何を選択するのかは、またその人自身が選ぶこと。

人生の大事な選択をするときに、他人にアドバイスを委ねてはいけない

もし「こうしたほうが良いんじゃ無い」と言われたことが悪い方にいくと、強い後悔と遺恨も残ってしまう。

正しい選択、後悔しない選択をしたいと人は思うけど

それは無理

人は不完全なものだから!

だからこそ、その子にできなかったことや介護で足りなかったことを他の子や
人生の他の部分で生かしていく。

人生には失敗はなく、学び進歩していく。

ペットとの別れは人生の学び

ペットの介護や別れは、私たちに学びを教えてくれている。

ペットとの別れは、人生の深淵で
思い通りにならないという経験をすることで
物事は思い通りにするものではなく、受け止めることなのだと学ぶ。

友人が増えたこと、家族で助け合ったこと、などに感謝をする。

ペットを愛することは、喜びと輝き
苦しさと刹那の両方が必要。

最後に

私はこの本を読んで、かなり気持ちがすっきりしてきました。

この罪悪感を生かしていく、愛犬にできなかったこと、失敗したことをどんどん人に伝えていく

自分がやりたいと思っていたことが少し明確になってきました。

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